この記事の要点
- ローヤルゼリーを摂取することが、運動による疲れに関連する指標に良い影響を与える可能性があるという報告があります。
- エビデンススコアは39であり、信頼性は低い(限定的)とされています。
- 激しいトレーニングを行う人に関係する情報です。
ローヤルゼリーとは、摂取が検討される成分の一つです。
一般的に、他の栄養素と組み合わせて摂取される文脈で用いられることがあります。
ローヤルゼリーの摂取が、運動後の疲れの指標に対して何らかの影響を与える可能性が示唆されています。つまり、身体への負荷がかかった際の反応についての研究結果です。
今回の調査は、ハイレベルなスイマー20名(高度な技術を持つ水泳選手)を対象に行われました。参加人数が限られた規模での調査であるため、これはパイロット試験(本格的な大規模調査を行う前に、計画の妥当性や可能性を確かめるために行われる小規模な試み)に分類されます。つまり、まだ多くの人で検証されている段階とはいえないといえます。
研究では、ローヤルゼリーとコエンザイムQ10という成分がどのように作用するかについて検討されました。この実験は(参加者をグループにランダムに分けて、特定の成分の効果を比べる手法)として実施されています。つまり、偶然による偏りを抑えて結果を確認しようとする試みです。
激しい運動をした後の身体の状態の変化を、詳しく調べた研究です。具体的には、高強度インターバルトレーニング(短時間で非常に強い負荷をかけるトレーニング)が対象となっています。つまり、日常的な軽い運動とは異なる、身体への負担が大きい場面での反応を見ています。
測定されたのは、筋肉の損傷や酸化ストレスに関連する指標です。ここでいう酸化ストレス(体内の活性酸素などによって生じる細胞のダメージ状態)は、激しい運動に伴って変化することが知られています。つまり、運動による身体の内側のダメージを数値化して調べていたのです。
専門的な観点からは、血液や唾液に含まれるバイオマーカー(身体の状態を示す指標となる物質)の変化に注目しています。研究件数は1件であり、結果として得られた知見は限定的であることに注意が必要です。つまり、この結果だけですべてが明らかになったわけではないということになります。
今回の研究におけるエビデンススコアは39とされており、情報の信頼性は低い(限定的)とされています。これは、この報告がまだ確実なものとは言い切れない段階であることを示しています。つまり、今後のさらなる調査による検証が待たれる状態です。
その理由として、対象となった人数が20名という少人数の研究であったことが挙げられます。また、今回の結果は1件のみの報告に基づいています。そのため、すべての人が同じような変化を感じるとは限らず、合わない場合もあります。つまり、このデータだけで効果を判断するのは時期尚早といえます。
研究では、脂質過酸化(細胞の膜などを構成する脂質が酸化されてダメージを受ける現象)と筋肉の損傷を抑える働きについて言及されています。こうしたメカニズムが関与している可能性は示唆されましたが、まだ確実な結論には至っていません。つまり、理論的な可能性を示す段階といえます。
研究の内容に基づくと、ローヤルゼリーの摂取がすべての人に同様の影響を与えるとは限りません。 体質や運動の種類によって、感じられる変化は異なる可能性があります。つまり、自分に合うかどうかを確認することが重要です。
また、今回の研究は特定の条件下での反応を見ているものです。あくまでも水泳選手のような激しい負荷を伴う運動が行われた場合に関する報告です。そのため、一般的な活動レベルでは結果が異なると考えられます。つまり、状況に応じた捉え方が求められます。
| 研究 | デザイン | 対象者数 | 期間 | 主な結果 |
|---|---|---|---|---|
| Journal of the International Society of Sports Nutrition(2022・PMID:35813842) | ランダム化比較試験(RCT) | 20名 | 不明 | 良い影響が報告された |
どんな人を対象にした研究?
ハイレベルなスイマー20名が、この研究の対象となりました。
高い運動能力を持つ人々を対象とした研究であるため、自身の状況と照らし合わせて検討する際の材料としてください。
注意点・限界
今回の報告は1件の研究に基づいたものです。
研究デザインにはランダム化比較試験(RCT)を用いたパイロット試験(pilot trial)が採用されています。
そのため、結果の信頼性は限定的であると報告されています。
ローヤルゼリーは疲労感に対してどのような影響があることが示唆されていますか?
ローヤルゼリーには、疲労感に良い影響があるという研究が報告されています。この結果は特定の運動条件下での調査に基づいています。
ローヤルゼリーを用いたこの研究では、どのような人が対象でしたか?
ハイレベルなスイマー20名が対象となっていました。運動パフォーマンスに関連した調査が行われました。
ローヤルゼリーに関するこの研究データの信頼性について教えてください。
研究件数は1件です。そのため、結果の信頼性は限定的であるとされています。
ローヤルゼリーの摂取は、激しい運動に伴う疲労感の指標に対して良い影響を与える可能性があるという報告があります。一方で、今回の知見は20名という少人数の参加者を対象とした1件の研究によるものであり、信頼性は限定的といえます。今後のさらなる研究によって、より確かな情報が待たれる段階です。
まずはご自身の現在のコンディションを把握するために、セルフチェック診断で振り返ってみることをおすすめします。

