この記事の要点
- プロバイオティクスのBi-26という菌株は、低体重の乳児において体重増加に良い影響があるという研究報告があります。
- エビデンススコアは39であり、信頼性は限定的です。
- 体重の増え方が気になる低体重の乳児を持つ方に関係する情報です。
プロバイオティクスとは、摂取することで健康に良い影響を与える可能性があるとされる微生物を指します。
一般的には、特定の菌種を含む食品やサプリメントなどの形で摂取されることが一般的です。
Bi-26という菌株を摂取することで、体重の増え方に良い影響がある可能性が示唆されています。
この研究では、40名という小規模な人数が参加しました。56日間という期間にわたって、Bi-26(Bifidobacterium Longum, B. Infantisの菌株)を摂取するグループと、何も成分が含まれていない(偽薬:中身が効果を持たない物質)を摂取するグループを比較しています。つまり、特定の菌株が体重にどのような変化をもたらすかを調べたものといえます。
この研究は、第III相試験(臨床試験の最終段階として行われる大規模な検証試験)というプロセスで行われました。また、(参加者を無作為に分けて効果を比べる、信頼性の高い研究方法)でもあります。つまり、偶然の結果ではないかを確かめるための仕組みが整った研究です。
特定の菌株が体重の増え方にどう関わるのかを検証することが目的の研究でした。
対象となったのは40名の低体重の乳児です。被験者は、Bi-26という菌株を摂取するグループと、プラセボ(偽薬:中身が効果を持たない物質)を摂取するグループに分けられました。これは法(医師も被験者も、どちらを摂取しているか分からないようにする方法)で行われています。つまり、思い込みによる影響が出ないように工夫されています。
この研究は、Phase 3(第III相試験:多くの参加者を対象に行う臨床試験の段階)として実施されました。これにより、実際の利用シーンに近い形での検証が行われたといえます。
体重の増え方を示す指標において、Bi-26を摂取したグループの方が高い数値が報告されています。
研究では56日間という期間で経過が観察されました。その結果、Zi-score(標準的な数値からどれくらい離れているかを示す指標)が、Bi-26を摂取したグループでは0.78でした。一方で、プラセボを摂取したグループは0.67でした。つまり、Bi-26を摂ったグループの方が体重の増え方の指標が上回るという結果が出ています。
エビデンススコアは39であり、信頼性は限定的です。
今回の研究は1件のみの報告に基づいています。また、参加者が40名と限られた規模での調査であることも、数値が低くなっている理由の一つと考えられます。したがって、この結果からすべてを判断するのは難しいといえます。
研究の内容には限界もあります。対象が低体重の乳児に限定されていることや、観察された期間も56日間であることです。また、人によっては効果が出ない人もいますし、体質によって合わない場合もあります。
| 研究 | デザイン | 対象者数 | 期間 | 主な結果 |
|---|---|---|---|---|
| 掲載誌不明(2023) | ランダム化比較試験(RCT) | 40名 | 56日間 | 良い影響が報告された |
どんな人を対象にした研究?
この研究は、低体重の乳児40人を対象として行われました。
乳児を対象とした研究であるため、乳児の栄養状態に関する情報を検討する際の材料として読み解くことができます。
注意点・限界
この研究は、研究件数が1件に基づいています。
研究デザインは、ランダム化比較試験(RCT)という手法で行われています。
研究結果の信頼性は限定的であると報告されています。
プロバイオティクスの摂取は、栄養状態にどのような影響を与える可能性がありますか?
プロバイオティクスは栄養状態に良い影響があるという研究が報告されています。研究件数は1件です。
今回のプロバイオティクスの研究は、どのような対象者に対して行われましたか?
低体重の乳児40人を対象として行われました。期間は56日間です。
プロバイオティクスに関する今回の研究結果の信頼性についてはどうなっていますか?
研究結果の信頼性は限定的です。研究は1件報告されています。
プロバイオティクスのBi-26という菌株は、低体重の乳児において体重増加に良い影響があるという研究報告があります。ただし、エビデンススコアは39で信頼性は限定的であり、研究件数も1件のみです。結果には個人差があり、効果が出ない人もいることを理解しておく必要があります。
今回の情報はあくまで一つの研究報告に基づいたものです。ご自身の状況に合わせた栄養管理のために、セルフチェック診断もぜひ試してみてください。

